西宮市東山の住宅地に隣接する約14haの山林で「みどり豊かな森づくり」を目標に森のお世話をしています。
スギ、ヒノキの人工林、広葉樹林、草地、沢などの水場があり、それぞれの林分で見られる植生に配慮しながら、木を伐り、
草を刈っています。
そして、持続的な目標林の保全に繋げていく試みとして、地元名塩和紙の原料であるガンピを森の生き物と一緒に育成し、
森の生き物に学び、楽しみ、森を大切にする活動をしています。
2018年3月 理事長 中尾利子
▶ 5月13日(土)9:00~12:00(定例活動) ドンジリ通りのオオキンケイギク抜き取り
▶ 5月15日(月)~19日(金)トライやるウィーク
▶ 5月27日(土)9:00~12:00(定例活動) 9区で常緑樹除伐と安全講習会(雨天時は5月29日)
▶ 6月10日(土)8:30~11:30(定例活動) ドンジリ通りなどの草刈り(雨天時は6月12日)
▶ 6月15日(木)8:30~11:30(三木会) 5区で植生調査(雨天中止)
▶ 6月24日(土)8:30~11:30(定例活動) 9区で常緑樹除伐とウラジロ刈り(雨天時は6月26日)
・育成会の活動に興味のある方にご参加いただける様に、活動を公開しています。
・予定は急な変更もありますので、参加(見学)ご希望の方は必ず「お問い合わせフォーム」より連絡をしてからお越しください。
・道具類はお貸しすることができます。長そで長ズボン着用の上、軍手、飲物、タオルをお持ちください。
・(三木会)とは「さんもくかい」と読み、毎月第3木曜日に実施する活動で、森の生き物リストの作成や植生調査を行いますが、
整備活動を補う内容も実施しています。
最終日は雨のため午前中は、杉板を電動糸ノコで整形して鍋敷きを作ったり
ドングリを使って可愛いクラフト作りをしました。
見本はあったものの、みんなの創造力を生かして、オリジナルのステキな作品がたくさんできました。午後からはロープを使って本結び、もやい結び、巻き結びなどを習い、最後は石畳という飾り結びもできるようになりました。
そしてトライやるの振り返りです。
木を伐るのも、森の中の自然も楽しかったという言葉が全員から出てきました。
カナヘビなど生き物を見た時、今まで嫌いだったチョウも次第に平気で見れるようになったなど、彼らなりにトライやるで何かしら森の事を知るきっかけになりました。
階段が続いている小鳥通りの手入れをしました。
階段は、落ち葉に埋め尽くされ、溝は落ち葉が溜まって腐葉土になり、そこへ植物の根が入って、取り除くのが大変でした。
生徒達は、頑張ってきれいにしてくれました。
みんなありがとう。
昨日に引き続き、常緑樹の伐採を次々にすすめ、最後は直径17cmほどのソヨゴの伐倒に挑戦しました。念のためにロープを掛けて倒れる方向を確保し、受け口を作ります。
斜面での作業なので、体のバランスが取りにくく、4人で何度も交代しながら
やっと大きな受け口が完成です。追い口を入れる1人を残して、3人は「倒れまーす!」という掛け声に合わせてロープを引っ張り、予定通りの方向に伐倒が成功しました。
枝葉の処理が終わった後で
この日の朝にみんなで作ったモルック遊びをやってみることになりました。
とてもカラフルなスキットルめがけてモルックを放り投げます。得点の方法が分かってくると、楽しさも倍増。一日中みんなよく頑張りました。
いよいよ今日から本格的な伐採作業が始まります。全員でラジオ体操で体をほぐしてから、山道を10分ほど歩いて活動場所に到着です。
込み入っている常緑樹を除伐し、陽の光りが林床まで届くようにしました。
創造の森には草地があり、そこには水溜まりもあってトンボ、カエルの産卵場になっています。お昼休憩時にそこへ行くとハラビロトンボやホソミオツネントンボがいました。
トライやるウィーク1日目午後
和紙の材料になるガンピの種を2014年に採取し種から育てた苗を2017年に整備した所に植え初めました。
予定していた植栽地に約500本程植え、一連の作業は昨年で終了しました。
植えた中には和紙の材料に使える親指ほどの太さに育ち、そのガンピを名塩和紙学習館のトライやるの実習生と育成会の実習生が採取し樹皮剥がしをしました。
樹皮を剥がすのは、けっこう力がいりますが楽しい作業でした。
和紙学習館の実習生は、このガンピを材料に紙漉きを学びます。
どんな和紙ができあがるのか、育成会はとても楽しみにしています。
環境省は全国で500か所の「生物多様性保全上重要な里地里山」を選定しましたが、ナシオン創造の森がその一つに選定されました。
西宮市のHPでも紹介されています。
育成会結成から10年目にこのような里山に選ばれたことを光栄に思っています。
これからも整備作業に励み、ナシオン創造の森が次世代に受けつがれるよう頑張って参りたいと思っています。