お彼岸前だというのにやや蒸し暑い9月18日(火)、2回目の自然学習“夏の昆虫採集”が実施されました。
手に虫取り網と虫かごを持った元気な子ども達に加えて、15名近い保護者の方も参加され、にぎやかに創造の森へ出発しました。
創造の森の入口を入ると、春とは違った草のにおいや鳥の声に、森の様子も変わっていることを感じてくれたようです。おまつり広場から山道を進み杉林へ行く途中には、今年の夏は雨が多かったせいか、赤・黄・白・茶色等色とりどりのキノコがみんなを迎えてくれました。
昆虫採集広場に到着後、採集の注意点を聞いていよいよ自由に虫を探します。草むらを飛び交う虫を追いかける子ども達の元気な歓声が青空に響き渡りました。
チョウやトンボは捕まえるのが難しかったのですが、バッタやコオロギなどは素手でもどんどん捕まえていました。
採集したのはツマグロヒョウモン、ツバメシジミ、ウスバキトンボ、ヒメアカネ、マユタテアカネ(♀)、クルマバッタ、マツムシモドキ、コカマキリ、オオカマキリ、ハラビロカマキリ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、クビキリギス、ツチイナゴ、コオロギ類で、目視だけのものは、キタキチョウ、アゲハ、オニヤンマ、ショウジョウトンボでした。
おなかに卵を持った大きなカマキリがたくさん見つかりましたが、卵を産んで来年もたくさんのカマキリが見られるように、しっかり観察した後は雌のカマキリは元の草むらにそっと返してあげることにしました。
どの子もつかまえた虫をそっと持って、展望台を通っておまつり広場に戻りました。
さあ、おまちかねの“おにぎりタイム”です。走りまわったのでおなかもすいて、みんな本当においしそう!
おまつり広場ではクラス毎に虫を観察したり、名前を調べたりしましたが、ここでは思いがけず巨大なミミズやニホンヒキガエルも現れて盛り上がました。
育成会から昆虫の役割についての話を聞いた後は、いつもの質問タイムです。
・ コオロギは何を食べるのですか?
・クモは何を食べますか?
・ バッタのオスとメスはどうやって見分けるのですか? 等々。
今日採集した虫は、育てられる人は持って帰り、それ以外の人は捕まえた虫達を森に返してあげて、学校への帰路に着きました。
次回は、秋の創造の森探検です。その頃には、森の様子もすかっり変わってまた子ども達を驚かすことでしょう。
毎年8月の最終土曜日に開かれる東山台サマーフェスティバル。
その頃には涼しくなっている事を願いながら、コツコツと木工作品を準備していました。
しかし、当日はこの夏を締めくくるにふさわしい真夏の青空が広がりました。
育成会では、ここ数年カレーライスと木工クラフトの模擬店を出しています。
朝イチでカレーの買出しに走り、7Kgのお米と2Kgのお肉を使って
大鍋2つのカレーを準備しました。
おかげさまで、開始1時間半ほどで120食のカレーは完売となりました。
木工クラフトは、森で伐採した木やツルやドングリの再利用を目的に始めたのですが、今ではアイディアいっぱいのSさん、細かい部品にカットしてくれる器用なIさんを中心に、一年を通して制作活動をしています。
失敗作、と思っていたものが子どもに人気があったり、
毎年買ってコレクションにして下さっている方がおられたり
お客様の反応はとても励みになっています。
また、Iさんが趣味で(?)作られている、懐かしい竹とんぼや
バランストンボも喜んでいただけたようです。
お店に足を運んでいただいた方々には、本当にありがとうございました。
今年の酷暑は格別で、「命を守る行動を・・・」と連日TVで言われているので、育成会も8月の活動をお休みにしました。
でも、9月の第2土曜の定例活動まで森に入らない、と思うと何だか寂しく、ナラ枯れや大雨と台風の被害も気掛かりです。
そこで、森の様子を見がてら、虫探しに出かけました。
まずは、お祭り広場の下の棚田のアベマキに集まる虫たちを期待しましたが、樹液がほとんど乾いてカナブンが2匹ほどいるだけです。今年は虫たちにとっても受難の年のようです。
毎年9月に小学生と昆虫採集をする広場も、水溜りがカラカラに干上がっています。
それでも、十分楽しめるだけの虫たちに出会うことができました。
創造の森の美男美女たちをご覧ください。
写真はクリックで大きくなります。
マユタテアカネのメス
ミヤマアカネ
シオカラトンボ
オオシオカラトンボ
アカスジキンカメムシ
モンキツノカメムシ
ナミアゲハ
アサマイチモンジ
ツマグロバッタのオス
ショウリョウバッタ
育成会設立以前(12年前)に込み入った常緑樹を除伐した所が、今は多様な木々が育っています。
この環境を維持し、次世代の植物が育つように繁茂したウラジロを三年に一度刈っています。
きょうは、その作業をしました。
猛暑続きの中、森では様々な生き物が多く見みられる時期です。早速、創造の森入り口を入って、まだ若いシマヘビが愛らしい目に細長い胴体をくねらせながら迎えてくれました。
森に入るとアブラゼミやクマゼミが鳴き声を競い、ウラジロの葉でジャコウアゲハが羽を休めています。
涼しげな沢の水が流れる傍では、体長1.5㎝ほどのアカガエルの子が数匹、ぴょんぴょん跳ね、傍の蜘蛛の巣にはヒグラシが捕らえられて羽をばたつかせていました。
ハシブトガラスの甘えたような鳴き声は親に食べ物をねだっているのかな?
そして、リョウブの幹に泥のついたニイニイゼミの抜け殻があり、足元を痩せたモリアオガエルが横切りましたが、久しぶりに見る姿に食べ物に困っているのかと心配しています。
ウラジロを刈り終えた所にアマズルがありました。もうすぐ甘くなる実が森の生き物の御馳走になり、猛暑の影響無く、生き物の元気な姿がこれから秋頃まで見られることを願っています。