今年の【三木会】の夏は植生調査地で6年目の調査をしています。
調査地へ着くまで何か変わったことはないか森の様子を見ながら歩くのも活動の一つです。
森の中腹辺りでクマゼミの鳴き声が静かになったところで、鳥の鳴き声が・・・。
上手く飛べないヒナを誘っている健気な親鳥かと思いきやキビタキのペアだった。
人が近くに行ってもその場から離れようとしないで鳴くばかり。暫く飛ぶ様子を見ていると、
アオダイショウ!!
キツツキが空けた穴がある枯木に長い体をまとい付けている。
この穴の中にキビタキのヒナが居るのだ。
親鳥は雛を狙うアオダイショウの周りを飛びながら、けたたましく鳴くしか無い。
体をくねらせながら穴に首をつっこんで、ヒナの頭をくわえては穴から出して飲み込んでいく。
アオダイショウの細長い胴体はくっきりと三つの瘤ができて3匹のヒナが入ったのが解る
調査からの帰り、その場にキビタキもアオダイショウも居ない。
今頃、満腹になってお昼寝でもしているだろうアオダイショウのことを思いながら、
アオダイショウに食べるものがなくて生きていけなくなった森はどんな森かな?
キビタキの雛が食べられたのは残念だけれど、アオダイショウも生きてほしい。
この森を住処にしているいろいろな生き物はこうして命をつなぎ、
一つの種が増えすぎることもなく、様々な生き物が育まれています。
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