定例活動 2025.6.28

本日の参加者は12人で、前回に引き続き、ガンピ林の手入れを行いました。

 

6月というのに近畿地方の梅雨明け発表があり、世間は熱中症に戦々恐々ですが、森の中では時おり涼やかな風が吹き、ほっとさせてくれました。

 

花の時期が終わったガンピはしっかり育っており、和紙原料としての収穫に適した親指くらいの太さものが何本も見られました。特に日当たりの良い場所は生育が良いので、やはり陰を作る木の除去は重要です。ただし適度な日陰は残す用に気を配りながら、ソヨゴやエゴノキを伐採したり、樹皮を傷つけるトゲを持つニガイチゴ、サルトリイバラ、イヌツゲなどを刈り取りました。2時間ほどの作業で、爽やかなガンピの林の出来上がりです。 

実をいっぱい付けたサルトリイバラは会員が持ち帰り、素敵なリースの写真が送られてきました。

 

中には、マダニを持ち帰った会員もいたようです。要注意ですね。


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ツキイチ観察会 2025.6.18

会の活動の一つとして生き物調査と植生調査を長らく続けてきた「三木会(さんもくかい)」が2024年度で終了しました。その趣旨を引き継ぐ活動として、「学ぶ会」の中で「ツキイチ観察会」を20254月からスタートさせました。

 

林内2カ所に10m四方の植生調査区を設置し、年に一度調査をしていく予定です。一つ目の調査区であるヒノキ坂で作業をしました。現在は、大きなコナラの下にコバノミツバツツジの株立ちがたくさん育っていて ”創造の森らしい” 広葉樹林ですが、今後はどのように遷移していくのでしょうか。実際の調査は秋に行います。

 

本日参加の6人はみんな生き物好き。草地にも行ってみました。

草地にある水場ではハラビロトンボなどたくさんのトンボが飛び交い、ホソミオツネントンボの交尾や、オオシオカラトンボの産卵も見られました。また、林内では歩くたびにたくさんのシャクガの仲間が飛び立ち、ホタルガも特徴的な姿で舞っていました。

 

このようなゆったりした活動も行っていきます。


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定例活動 2025.6.16

定例活動日の土曜が雨天だったため、本日、月曜に7名で活動を行いました。

 

チェーンソー班は男性3名。杉林上の枯れマツ4本を処理しました。この場所は今後も次々倒木が出現しそうです。

 

女性4名はガンピの林でツル、トゲ植物の除去と常緑樹の除伐を行い、半分ほどが完了し、ガンピに光がよくあたるようになりました。残りの半分の手入れは次回になります。

 

ガンピは、エゴノキ、コツクバネウツギ、リョウブ、ミヤマガマズミなどの落葉樹と一緒に所狭しと育っており、根からの萌芽も多く見られました。 

ガンピの林では、これまであまり聞いたことのない美しい鳥の囀りが間近に聞こえてきて、しばし聴き入ってしまいました。 「ラ・パッキャマラド~🎵」と聞こえたのですが、この美声の持ち主は、さて、誰なのでしょう? ドンジリ通りには、去年より一回り大きくなったカワラナデシコが咲き誇っていました。


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トライやる・ウィーク お礼訪問 2025.6.3 

先月のトライやる・ウイークで創造の森にやってきた中2の生徒2人のうち1人が、2人の感想入りポスターを携えてやってきました。育成会会員4人がポスターを受け取り、記念アルバムを手渡しました。

 

「成長感はあった?」「一番印象的だったことは?」など、押し寄せる質問に圧され気味なようすでしたが、「大小様々な木を伐る経験は貴重な経験だった」「みんな優しかったけど怒られたこともあった」「スリルのある縄ばしごが楽しかった」と丁寧な答えが返ってきました。

 

森にまつわる雑談も交えながら、私たちの願いも伝えました。3日間のトライやる・ウィークの活動を通じて二人にとても伝えたいと感じたことは、「社会では自分一人で生きてるのではなく、いろんな人のお世話になっている。そのことに感謝する気持ち」です。このメッセージは伝わったでしょうか。伝わったのなら、たくさんの準備や打ち合わせをした甲斐もあり、嬉しい限りです。

 

 


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ぽぽこども園 森あそび 2025.5.29

5月29日、例年通り、ぽぽこども園の年長組のお友達と先生総勢30名がナシオン創造の森にやって来ました。できたての森のベンチでお茶を飲んだら探検に出発です。ギター片手にリュックに鋸の森にお馴染みの先生の後を、子ども達は思い思いに寄り道したりおしゃべりしながら付いて行きました。

ヒノキの林では、木の皮を剥いだり、顕微鏡で皮や石を観察したり、いろんなものを測ったり、木を切ったりして、あれもこれもと楽しんでいました。まるで、こびとさんたちがせっせと仕事に励んでいるおとぎの森のようでした。

お別れの時、お礼の気持ちを込めてとても優しい歌をプレゼントしてくれました。まっすぐこちらを見て唄うみんなのきらきらした瞳にとても幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。


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東山台小3年生 緑の少年団活動 ”創造の森探検といろいろな形の葉っぱ探し” 2025.5.28

毎年恒例となったナシオン創造の森での小学生の自然体験学習。昨年度より緑の少年団活動として進めています。今年も始まりました。第1回目は5月28日、東山台小学校3年生とその保護者有志の方々、そして育成会のメンバー、合わせておよそ100名が創造の森に集まりました。

 

学校から徒歩数分にあるこの森ですが、足を踏み入れたことのない方も多く、まずは森を知ってもらうために探検から始まりました。まぶしい新緑の間からふりそそぐ木漏れ日の中、育成会のメンバーの案内で各班10名ほどのグループになって森を巡ります。

 

心が育まれることを願うばかりです。

初めて体験する森の小径、「ジャングルみたいや」「きれいな景色やなぁ」などの声があがります。その中で、例えばむやみに触れてはいけない木の特徴や、酸っぱい葉っぱの木があること、どんぐりの芽はどこから出るのか?とか、名塩和紙の原料となるガンピの木のひみつなど、知っておいてほしいことの説明が、実物を目にしながらなされました。このつい先日、紙漉き体験をしたばかりの3年生たちは興味深げに耳を傾け、ガンピの皮むきをしたり引っ張り合ってその強度を確かめあったりしていました。

 

森をひとまわりして広場に戻り、次にみんなで「葉っぱの形さがし」をしました。6種類の葉っぱが描かれた紙を手に、同じ葉っぱを探してまわります。班のメンバーで力を合わせて全種類制覇を目指し、どの班もすべての種類を見つけ出し、画用紙に貼って、全体でしっかり見せあいっこができました。その後は育成会のメンバーから、森と葉っぱの大切な役割のお話、そして子供たちからの質問&感想タイムです。「知らない葉っぱがたくさんあった」「ガンピの皮むきがおもしろかった」など、たくさん手を挙げて発言してくれました。最後は、落ちた葉っぱはどんなふうに変化していくのか、教室に置いておくのと森の土の中に埋めるのとではどんな違いがあるのかの実験です。集めた葉っぱの半分は学校に持ち帰り、残りは埋めて、冬の自然体験学習で森を訪れた時にその違いを確かめます。

 

1年を通して創造の森で行われる3年生の自然体験学習。この学習で、今年度にのみとどまらず、子どもたちの中にずっとこの森を愛する


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特別企画イベント「伐採&馬搬体験@創造の森」 2025.5.25

5月25日(日)明るい森をつくるための伐採から伐った木の利活用までの森づくりを一日かけて体験する特別企画イベントを開催しました。数十年前まで里山だった創造の森で、現代の日本ではとても稀になった「馬搬」で、ヒノキの長い丸太を運んでベンチをつくり、昔の棚田を、生き物の賑わいを応援する人が集う”ひろば”に変えました。

 

オリエンテーション

森の入口で受付を終えた参加者は”お祭り広場”に向かい、手ノコとハサミを腰に付け、ヘルメットを被りました。時間のあった方は、創造の森の生き物たちと森の代表的な木であるガンピのポスターを見て下さったことでしょう。10時に全員集合。創造の森と育成会、企画の理由、馬搬をしてくれる山下夫妻を紹介。その後、活動時の留意事項の確認、安全指導と準備運動。創造の森では安全第一です。

手のこ伐採体験

ヒノキの苗が植えられて50年以上経ったヒノキ林に移動。大きく成長したヒノキの下を占めている、日陰でも育つ常緑樹、ヤブツバキ、カナメモチ、サカキなどを除伐して陽の光を入れます。中学生から70代までの一般参加者を班分けし、会員も加わりました。アベマキ班、ガンピ班、コバノミツバツツジ班、ヒノキ班と、森を代表する木々の名前をつけた4班に分かれました。参加者は、木を伐る前に、なぜこの場所の木を伐るのか、鋸の使い方、伐り方、伐る際に木が倒れる方向の注意、伐った後の処理の仕方の説明を各リーダーから受けました。どの班からも、木を伐った際にかける「倒れます!!」という声が飛び交い、皆、木を伐ることから森が育まれることを体験しました。ご自分で伐られた木の木口(こぐち・きぐち)が綺麗なことに感心されて、持って帰られた方もいました。それはヤブツバキ。木口や樹肌も白く真っ直ぐで、ずっしりとしていました。 1時間足らずの体験でしたが、伐った後に空間ができました。陽の光が入り、新しい芽生えも見られるようになります。(中) 

馬搬実演見学

ナシオン創造の森に、馬がやってきました。風月号(風ちゃん)は淡路島で活躍中の働き者、13歳の牝馬です。森の中で見る風月は、ずっと前からそこにいたかのよう。笹の葉をムシャムシャ食べていました。今回ヒノキの丸太を一本ずつ運んでもらったのですが、こんなの軽いよ!と言わんばかり。速いよ、と馬主さんが声を掛けるほど、軽々とした歩みでした。ひずめで地面を踏み鳴らす音、ブルルルッといういななき。馬の力強さに圧倒されました。馬主さんの説明によれば、馬は体重の2倍の重さ運べるとのこと。風ちゃんは700㎏なので、たやすいことなのでしょう。山で木を伐る、馬が運ぶ。これがこんなに楽しいなんて!素晴らしい時間でした。(太)  

ヒノキのベンチづくり

育成会で初めてのプログラムでした。あらかじめ伐った約240cmのヒノキの丸太4本と、玉切りしてVの字の切り込みを入れた約30㎝の丸太を使いました。風ちゃんがヒノキ林から運んだヒノキの樹皮剥ぎを参加者にやってもらいました。鎌を使い樹皮を剝ぐのですが、案外難しく、きれいなすべすべのヒノキになるグループもあれば、なかなか上手くいかず苦労するグループもありました。たぶん技術の問題ではなくて、ヒノキが含む水分の関係だろうと思います。皮むきにより樹皮の間に虫が入らず、乾燥すれば雨などにも強く丈夫で長持ちするベンチになるでしょう。皆初めての経験からか、リーダーも含め、完成時には喜びもひとしおでした。これからのイベントや、憩いの場所、子供の遊びなどに使ってもらいたいと思います。(伊) 

ねぎらいタイム

馬の体温は人間より2度ほど高いそうです。黙々と丸太を運んでくれた風月号をねぎらう餌やりを一人ずつ行いました。洗面器に牧草を入れて口元に持っていくともぐもぐと食べてくれました。途中で洗面器を鼻で軽く払いのける仕草をしたので、次の人に交代しましたが、最後の人まで食べてくれるのか心配でした。次のブラッシング中に口元を見ると、餌は食べています。―――謎は解けました。洗面器の中には2種類の牧草が入っていて、風月号は好きな牧草を食べ終えると次の美味しい牧草を望んでいたのです。肩あたりに左手をおいてブラッシングをしながら、ねぎらわれたのは私たちであったと、そのぬくもりから気付かされた馬搬体験でした。(米)

ねぎらいの順番待ちをしている間にアンケート。どの時間もとても楽しんでいただけたようです。風ちゃんを中心に全員集合。みんな笑顔になりました。すべてのプログラムが安全に滞りなく進行し、各班のシンボルツリーを見に行く時間すら生まれました。 本当にすばらしい一日でした。 この企画は、数多くの関係者の皆様のお力添えとクラウドファンディングの支援者の方々のご支援があってこそ実現しました。厚く御礼申し上げます。

 

また、この日、北摂里山博物館 大嶋事務局長に取材いただきました。イベントのようすを「ひと・さとのくらしと四季」に写真と動画でレポ-トしていただいております。以下のリンクから、ぜひご覧下さい。

ひと・さとのくらしと四季: https://hitosatokurashi.blog.fc2.com/blog-category-19.html


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定例活動 2025.5.24

午前中は曇天との予報にもとづいて、雨が降り出したら終了、無理のない範囲で参加するという方針で、草刈りを行いました。森の入口から続くドンジリ川沿いに、ドンジリ通りの草を刈った後、翌日に予定しているイベントのための最終チェック、伐採体験場所の確認を行いました。

 

皆、雨具を着て参加しました。

 

早々に雨が降り出しましたが、かなりの人数が集まり、適度に分散して作業したので、小綺麗な森の入り口ができあがりました。

 

翌日曜は雨も止みイベントが開催できると見込んで、草刈りの後、明日の流れをざっとおさらいし、伐採現場も確認して、11時頃、解散しました。

 

気持ちの良い園路が整ったことですし、皆のやる気と願いが通じて、明日のお天気、回復しますように!

明るい未来を信じるきもちで、「明日もよろしくお願いします!」と声をかけ合って解散しました。


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トライやるウィーク3日目 2025.5.14 

 

創造の森でのトライやるウィーク最終日、 創造の森で伐採作業を頑張った2人の生徒たちは、森のお楽しみを体験して3日間を締めくくりました。

 

まず、怪我のない一日を送るために準備体操をした後、冊子が配られました。表紙に「なわばしごの作製」とありました。午前中はさまざまなロープワーク体験をしました。

 

ロープは濡れると傷みやすくなるため、ブルーシートの上で作業します。材料を並べ、お手本を見ながら、「てこむすび」ではしごを作っていきます。育成会のメンバーもふだんロープワークをすることはないので、一緒に結び方を学びました。

 

 

簡単に見える結び方も、いざ実践となるとなかなか思うようにいきません。首をかしげながら育成会のメンバーが四苦八苦している中、コツをつかんだ中2の2人はスイスイと結んでいき、若い人の吸収の速さに驚かされました。

 

自分たちで作ったなわばしごを、高くて大きいアベマキの木の幹に設置し、実際にのぼってもらいました。木に結わえつけただけのなわばしごは不安定で、体が左右に揺れ、意外にのぼるのは難しい…と感じたのではないでしょうか。

 

なわばしご体験の後は、生活に役立つロープの結び方の講習を受け、何かを束ねるときに便利な「まきむすび」や様々なシーンで役に立つ「もやいむすび」などを習いました。

 

午後は、自治会館安心プラザにて、森で得られるどんぐりや、伐った木を薄く切った板を使った木工作タイムでした。うぐいす笛と鍋敷きの製作、そしてどんぐりを使った工作をおこないました。

 

うぐいす笛は、きれいな音が出るようにパーツを合わせる角度と位置の調整が大変でした。スギ板の鍋敷きでは電動糸鋸や手のこを使い、四角い板の形を整え、紙やすりをかけた後、バーナーで炙り、強度をつけました。売り物のような立派な鍋敷きができあがりました。どんぐり工作では思い思い自由な発想で、素敵な置物を作り上げました。

 

わずか3日間のトライやるでしたが、盛りだくさんの内容を安全にやり遂げました。2人の生徒さんは「体力的に厳しかった」「木を伐るのは、思っていたよりも難しかった」でも「楽しかった」「充実感があった」と話してくれました。でも、初日にはおぼつかなかったノコギリさばきも、2日目には要領を得て、木を伐る技術も上がっていました。今回の体験で少しでも森のはたらきや森を守る大切さや意味を学び、また森を守りに帰ってきてくれたら嬉しいです。

 

トライやるウィークは5日間の学習課程ですので、2人は残る2日、別の職場を体験するそうです。大変だろうけれど、有益な社会体験学習ウィークですね。6月のお礼訪問が楽しみです。

 


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トライやるウィーク2日目 2025.5.13 

トライやるウィーク2日目は、昨日の曇天とはがらりと変わり、真っ青な晴天。森では鳥のさえずりが出迎えてくれます。午前中は女性会員4名が指導とサポートに入りました。

 

まず、昨日と同じ斜面で中学生たちはイヌツゲ、ヒサカキなどの常緑樹を中心に伐りました。この斜面は今まで手付かずの森だったため、朽ちて落ちてきそうな枝がたくさんあります。木を伐るたびに枝葉が容赦なく降ってきます。樹々は高く伸び、それに蔓が絡まり、この斜面の空を覆いつくしほぼ見えない状態。

 

さて、この樹々を除伐したらどう光が差し込むのか、生徒たちにも想像してもらいました。

作業途中思いがけず発見したのは、幹の切り口の内側が黒く周りが白い幹、イヌエンジュでしょうか。まるでクッキーの様な綺麗な切り口です。

 

また、中学生たちは、細くて強い枝を伐り自分用の杖を作りました。こうして午前中はひたすら木を伐り続けお昼となりました。

 

午後は女性会員2名に代わり男性会員3名が参加。午前中の続きでひたすらイヌツゲの細い木を伐り樹々の隙間を作っていきます。どんどんできていく空間を風が通り抜けます。中学校の先生も見学に来られ、2人の上達した鋸の使い方や除伐の様子をカメラに収めていかれました。

 

早めに作業を終え、みんなで少し散歩。昨日散策したヒノキ林と今回作業したヒノキ林の繋がりを確認、また昔炭焼き窯として使われていた跡を見学、最後に上の山道から見た作業場所の光の入り具合を見て2日目を終えました。

 

3日目は早くも最終日。森の中でのロープワークと屋内でのウッドクラフトです。



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