ぽぽこども園の5歳児25人は、水筒を肩にかけて、帽子をかぶり、長袖長ズオン姿で、3人の保育士さんに連れられてヒノキ林まで来てくれました。
「遊ぶとこあるの?」
「カブトムシやクワガタはいるの?」
「カエルは水の中にいるの?」
「ここは、誰のオウチ?」
森の中は?が一杯あって、とても賑やか。
保育士さんからはキャンプ遊びをします。と聞いていたけれど、どんなことをやるのだろうと見ていると、森林整備して長さ約120㎝に伐って積み上げている木を運び出している。
最初は細い木、慣れるにつれて太くなり、直径約15㎝あるソヨゴの丸太を三人で担ぎ出した。
木を運ぶ子、その木を使って組み立てる子と子達の間で決まっているようだ。
木切れを四角く積んで「煙を出して欲しいなあ」との希望だけれど煙は火を付けないと出ないから蚊取線香の煙にしましょうと、ここでは木の実を焼いているとのこと。ある班では「スープを炊いていているのだけれどニンジンありませんか」と聞かれて「ニンジンは無いけれどこれでいいかな?」とコシダを数本伐って渡す。
木を組み合わせてウラジロで覆った小屋ができ、周りに座る所もある。
美味しい食べ物が出来上がったのか、パクパクと口を動かしている。
ウラジロを束ねて傘のようにしている子。ヒノキ樹皮を剥がして得意満面の子。
汗びっしょりになりながらも気にならないのだろうなあ。
私も空想の世界に浸っていた時があったことを思い出した。
今年度の自然体験学習第1回目が、6月3日(金)実施されました。
爽やかな青空の下、お父さんを含む21名の保護者の方と一緒に学校を出発しました。ほとんどの人が初めての創造の森では、新緑の木々や鳥のさえずりが迎えてくれています。
おまつり広場から出発して、石段を登ったり丸太橋を渡ってヒノキ林に行き、そこで名塩和紙の原料のガンピの樹皮がとても強くて引っ張ってもちぎれないことを体験しました。
その後、スギ林や展望台に行き、途中では大きく育ったウラジロの葉っぱやクリのイガを拾って、うれしそうにおまつり広場に戻りました。
今年度は、新しい企画として”クラスの木“を決めて全員が自分の木の1年間の変化を観察してもらおうと思います。1クラスに2本で計4本の木、カキ・コナラ・イロハカエデ・クリのどれかを季節ごとに観察して記録します。
第2回目の自然学習は9月に昆虫採集の予定です。
真夏を過ぎた森の木々は、子供達の目にどのように映るでしょうか。育成会のメンバーもそれを聞くのが楽しみです。これからの1年間の季節の変化を、しっかり見て感じてほしいと思いました。
次回の夏の創造の森探検がとても楽しみです。
トライやるウィークの2日目です。一昨日とは違う6人の中学生がやって来ました。
今日も男子5名女子1名です。
ほとんどの子がノコギリで木を伐るのは初めてという事で最初は恐る恐るそーっとした動作でしたが、何本か伐ると要領をつかんで力強い動きになり、同時に常緑樹を伐る毎に、地面に光が差し込むことも体験できました。
その次は「受け口」と「追い口」を作る本格的な伐り方を習い、午後からは直径15センチくらいのソヨゴにロープを掛けて、全員で力を合わせて上手く狙った方向に伐倒することができました。
1日だけの伐採体験でしたけど、達成感を感じてくれたようです。
「足場が悪いし、力も使って大変だったけど、またやりたい」とみんな言ってくれましたよ。育成会にとっても、一日中の作業は疲れたけれど、中学生と一緒に働けて達成感で一杯でした。
三年振りに塩瀬中学校2年生のトライやるを実施しましたが、例年は5日間あったのが、今年は1日だけになりました。
男子5名、女子1名の生徒が木を伐る体験をしました。
午前中はなぜ木を伐るかの説明を受けて、鋸、剪定バサミ、ヘルメット、手袋を身に着けて実施場所へ移動。木を伐る際の注意点を聞いて細い木から伐り始めました。伐った木は幹、枝、枝葉に分けて片付け、午後からは直径約15㎝の木で受け口を作ってから伐倒しました。
木を伐ったことで、伐る前と比べてスッキリした感じで陽が入るようになったことを確認しました。
これからここに新しい芽が出、影になっていた木に陽が当たるようになったことで森が育っていくことを生徒達に伝えました。
生徒達は木を伐ることは大変だったとの感想でしたが、大変だけれども森を育てることの大切さを知ってくれたかな?
育成会では2012年~2014年の3年間、「花王・みんなの森づくり」活動に参加したことから、このサイト設立に協力させていただきました。
中尾理事長とNPO法人公益のふるさと創り鶴岡(山形県鶴岡市)理事の菊池俊一先生のトークセッションも掲載されています。
今後、全国の仲間が増え、楽しい情報交換ができますように!!
「もりハグ!について」より抜粋
「もりハグ!」は、緑を守る・育てる・つなぐ活動団体の情報発信を応援するウェブサイトです。「花王・みんなの森づくり」活動に参加した団体からの「他団体の活動内容を知りたい!」「課題解決のためのヒントを得たい」「同じような志のある団体と交流したい」などという声に応えて企画されました。「もりハグ!」という名前には、「森をHUGして、森にHUGされる」と、「森を育み、森で育む」という2つの「ハグ」が込められています。
昨年の秋から、北通りに面した斜面を覆っていたイバラやツルなどの下刈りと枯れマツの処理を続けていたのですが、おかげでずい分気持ちの良い春を迎えています。
ヤブの中から写真のような、真っ白なサクラが姿を現しました!!
カスミザクラではないかと思われますが、現在同定中。
東山台さくら通りの3丁目辺りから創造の森を見上げると、中腹にこの白いサクラを見つけることができますよ!
そして、森の入口近くの、ドンジリ通りの斜面に植えられた、淡いピンクの「夙川舞桜」と真っ白な「権現桜」も今が満開。
いつかここで盛大なお花見をやろう!
ナシオン創造の森では和紙の原料になるガンピを種から育て、整備した山に植えています。
500本ほどありますが、枯れているのが数本あり補植しました。
掘った穴に腐葉土を入れ、土が流れないようにしっかり苗を植えます。腐葉土を集めていたら
朽木の中から、マイマイカブリが驚いて飛び出してきました。
ガンピの足元にナガバノタチツボスミレが咲き、これから森は生き物達で賑やかになります。
そんな中でガンピも元気に育ちます。
春のイベントとして、創造の森を自由に散策していただきました。
華やかなコバノミツバツツジが森のあちこちに点在する一方で、控え目に咲いているクロモジ。アセビはオレンジ色の新芽を出し、クリスマスリースに人気の赤い実が生るサルトリイバラの開花ももうすぐ。昔、田んぼだったお祭り広場ではレンゲも咲いています。こんな中をゆっくり歩いていただきました。
2015年12月に作成した棚田のハンガーが腐って、用を為さなくなったので、新設しました。
旧ハンガーは、杉材を中心に使用して、X型に組み立てていましたが、今回は、2x4材を使用して、シンプルにしました。土台を「ブロック」にしてそこに支柱を立て、クサビを打ち込みしっかりと固定したものです。
一見すると、旧品に比べ何か安定が無く、揺れに弱そうに見えますが、なかなかどうして、しっかりとしています。
赤い色は防腐剤です。時間が経つと色が落ち着いて森に馴染むと思います。
普段はあまり使用しないのですが棚田を使用の際は、ぜひご利用下さい。
旧ハンガーの写真です。
長い間ご苦労様でした。 旧ハンガーの部材は、適当な長さに切ってヤキイモ大会などの焚火の材料にします。
今年度最後の“冬の創造の森探検”が冬晴れの2月4日に実施されました。
下見をした時ほとんど虫を見つけられず、とても不安でしたが、さすがに子供達です。
各クラスでシートを広げてその上で土や腐葉土をふるいにかけて、卵や幼虫を探しました。私達の心配などよそに、朽木の中でじっと冬眠している虫たちを次々と見つけてきます。ヤスデやキマワリそしてオオゴキブリは成虫も幼虫もたくさん見つかりました。
そして、育成会の会員も初めて見たのは、朽木の間で冬眠していたサシガメの集団でした。20~30匹位いたでしょうか?
どの虫も、動きは鈍く驚いた様子なので、観察した後は自然の中へ返してあげました。春になったらまた会いましょうね。
おまつり広場に戻ってからは、中尾さんから「自ら動く事ができる生き物」「自ら動く事ができない生き物」について話を聞き、植物ではヤブツバキの花芽を縦に切ると、中には何重にもピンクの花びらが重なり合って春を待っている姿を見る事ができました。
また、イヌツゲの木には虫こぶ(イヌツゲメタマフシ)があり、切ってみると中にはイヌツゲタマバエの黄色い幼虫が動いていました。
自然界の生き物は、それぞれにいろんな工夫をして寒い冬を過ごしているんですね。
春5月に始まったこの自然学習も、それぞれの季節を肌と足でしっかり感じ取ってくれたのではないでしょうか。
3年生での自然学習は今回が最後なので、今回見つけた卵や幼虫が成虫となって創造の森で飛び回るのを見せてあげられないのがとても残念ですが、創造の森はみなさんのすぐ近くにあります。イベント等の機会があれば、是非森の虫達や木々に会いに来てほしいと思います。