ナシオン創造の森の特徴と管理計画

ナシオン創造の森の特徴

 ナシオン創造の森は、JR福知山線『西宮名塩』駅の北側に広がる東山台団地に接する広さ約14ha、東西約500m、南北約300m、標高差最大約100mの山林です。ナシオン創造の森の北側は武庫川に平行して武田尾温泉から篠山方面に繋がる奥深い山地になっています。所謂、孤立林ではないので、いろいろな野生動物がやってきます。 

 一帯の土質は流紋岩質溶結凝灰岩質で、雨水が削り取った急峻で深い沢が林内に数本あり地形が複雑な山林です。 

 この森は1960年代以前まで名塩地区の人たちが日常生活で利用してきた入会山の里山でしたが、その後、宅地開発のために所有が兵庫県住宅供給公社から日本都市住宅公団に移りました。所有が開発公社に移った後は、森は40年近く放置されてきました。 

 現在のナシオン創造の森全体の林相は、放置されたスギ・ヒノキ人工林と落葉樹林に常緑樹が勢力を伸ばしつつある雑木林で、その中でコバノミツバツツジがところどころに群生し、私たちの目を楽しませてくれます。まさに現在、ナシオン創造の森は西日本特有の照葉樹林へと変遷途中の森ですが、そんな状況で地形が複雑であるため、林分ごとにいろいろな植物が生えています。

このため、ナシオン創造の森は環境学習の場として重要な山林なのです。

管理区分図(2025年改訂)

各管理区画のめざす姿(2025年改訂)