本日の参加者は12人で、前回に引き続き、ガンピの林の手入れを行いました。
6月というのに近畿地方の梅雨明け発表があり、世間は熱中症に戦々恐々ですが、森の中では時おり涼やかな風が吹き、ほっとさせてくれました。
花の時期が終わったガンピはしっかり育っており、和紙原料としての収穫に適した親指くらいの太さものが何本も見られました。特に日当たりの良い場所は生育が良いので、やはり陰を作る木の除去は重要です。ただし適度な日陰は残す用に気を配りながら、ソヨゴやエゴノキを伐採したり、樹皮を傷つけるトゲを持つニガイチゴ、サルトリイバラ、イヌツゲなどを刈り取りました。2時間ほどの作業で、爽やかなガンピの林の出来上がりです。
会の活動の一つとして生き物調査と植生調査を長らく続けてきた「三木会(さんもくかい)」が2024年度で終了しました。その趣旨を引き継ぐ活動として、「学ぶ会」の中で「ツキイチ観察会」を2025年4月からスタートさせました。
林内2カ所に10m四方の植生調査区を設置し、年に一度調査をしていく予定です。一つ目の調査区であるヒノキ坂で作業をしました。現在は、大きなコナラの下にコバノミツバツツジの株立ちがたくさん育っていて ”創造の森らしい” 広葉樹林ですが、今後はどのように遷移していくのでしょうか。実際の調査は秋に行います。
本日参加の6人はみんな生き物好き。草地にも行ってみました。
定例活動日の土曜が雨天だったため、本日、月曜に7名で活動を行いました。
チェーンソー班は男性3名。杉林上の枯れマツ4本を処理しました。この場所は今後も次々倒木が出現しそうです。
女性4名はガンピの林でツル、トゲ植物の除去と常緑樹の除伐を行い、半分ほどが完了し、ガンピに光がよくあたるようになりました。残りの半分の手入れは次回になります。
ガンピは、エゴノキ、コツクバネウツギ、リョウブ、ミヤマガマズミなどの落葉樹と一緒に所狭しと育っており、根からの萌芽も多く見られました。
先月のトライやる・ウイークで創造の森にやってきた中2の生徒2人のうち1人が、2人の感想入りポスターを携えてやってきました。育成会会員4人がポスターを受け取り、記念アルバムを手渡しました。
「成長感はあった?」「一番印象的だったことは?」など、押し寄せる質問に圧され気味なようすでしたが、「大小様々な木を伐る経験は貴重な経験だった」「みんな優しかったけど怒られたこともあった」「スリルのある縄ばしごが楽しかった」と丁寧な答えが返ってきました。
森にまつわる雑談も交えながら、私たちの願いも伝えました。3日間のトライやる・ウィークの活動を通じて二人にとても伝えたいと感じたことは、「社会では自分一人で生きてるのではなく、いろんな人のお世話になっている。そのことに感謝する気持ち」です。このメッセージは伝わったでしょうか。伝わったのなら、たくさんの準備や打ち合わせをした甲斐もあり、嬉しい限りです。
5月29日、例年通り、ぽぽこども園の年長組のお友達と先生総勢30名がナシオン創造の森にやって来ました。できたての森のベンチでお茶を飲んだら探検に出発です。ギター片手にリュックに鋸の森にお馴染みの先生の後を、子ども達は思い思いに寄り道したりおしゃべりしながら付いて行きました。
ヒノキの林では、木の皮を剥いだり、顕微鏡で皮や石を観察したり、いろんなものを測ったり、木を切ったりして、あれもこれもと楽しんでいました。まるで、こびとさんたちがせっせと仕事に励んでいるおとぎの森のようでした。
お別れの時、お礼の気持ちを込めてとても優しい歌をプレゼントしてくれました。まっすぐこちらを見て唄うみんなのきらきらした瞳にとても幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。
毎年恒例となったナシオン創造の森での小学生の自然体験学習。昨年度より緑の少年団活動として進めています。今年も始まりました。第1回目は5月28日、東山台小学校3年生とその保護者有志の方々、そして育成会のメンバー、合わせておよそ100名が創造の森に集まりました。
学校から徒歩数分にあるこの森ですが、足を踏み入れたことのない方も多く、まずは森を知ってもらうために探検から始まりました。まぶしい新緑の間からふりそそぐ木漏れ日の中、育成会のメンバーの案内で各班10名ほどのグループになって森を巡ります。
心が育まれることを願うばかりです。
5月25日(日)明るい森をつくるための伐採から伐った木の利活用までの森づくりを一日かけて体験する特別企画イベントを開催しました。数十年前まで里山だった創造の森で、現代の日本ではとても稀になった「馬搬」で、ヒノキの長い丸太を運んでベンチをつくり、昔の棚田を、生き物の賑わいを応援する人が集う”ひろば”に変えました。
オリエンテーション
森の入口で受付を終えた参加者は”お祭り広場”に向かい、手ノコとハサミを腰に付け、ヘルメットを被りました。時間のあった方は、創造の森の生き物たちと森の代表的な木であるガンピのポスターを見て下さったことでしょう。10時に全員集合。創造の森と育成会、企画の理由、馬搬をしてくれる山下夫妻を紹介。その後、活動時の留意事項の確認、安全指導と準備運動。創造の森では安全第一です。
午前中は曇天との予報にもとづいて、雨が降り出したら終了、無理のない範囲で参加するという方針で、草刈りを行いました。森の入口から続くドンジリ川沿いに、ドンジリ通りの草を刈った後、翌日に予定しているイベントのための最終チェック、伐採体験場所の確認を行いました。
皆、雨具を着て参加しました。
早々に雨が降り出しましたが、かなりの人数が集まり、適度に分散して作業したので、小綺麗な森の入り口ができあがりました。
創造の森でのトライやるウィーク最終日、 創造の森で伐採作業を頑張った2人の生徒たちは、森のお楽しみを体験して3日間を締めくくりました。
まず、怪我のない一日を送るために準備体操をした後、冊子が配られました。表紙に「なわばしごの作製」とありました。午前中はさまざまなロープワーク体験をしました。
ロープは濡れると傷みやすくなるため、ブルーシートの上で作業します。材料を並べ、お手本を見ながら、「てこむすび」ではしごを作っていきます。育成会のメンバーもふだんロープワークをすることはないので、一緒に結び方を学びました。
トライやるウィーク2日目は、昨日の曇天とはがらりと変わり、真っ青な晴天。森では鳥のさえずりが出迎えてくれます。午前中は女性会員4名が指導とサポートに入りました。
まず、昨日と同じ斜面で中学生たちはイヌツゲ、ヒサカキなどの常緑樹を中心に伐りました。この斜面は今まで手付かずの森だったため、朽ちて落ちてきそうな枝がたくさんあります。木を伐るたびに枝葉が容赦なく降ってきます。樹々は高く伸び、それに蔓が絡まり、この斜面の空を覆いつくしほぼ見えない状態。
さて、この樹々を除伐したらどう光が差し込むのか、生徒たちにも想像してもらいました。
私たちは、設立当初からの大きな活動の一つとして、トライやるウィークの中学生の受け入れに協力しています。環境教育の面からも、参加できる会員が総出で力を入れています。
心地よい風が枝を揺らし、昨夜の雨粒がパラパラと落ちてくるなか、塩瀬中学2年生男子2名のトライやるウィークが始まりました。
まず、浜ノ上代表が講義をしました。ナシオン創造の森育成会設立の経緯、国土の66%を占める日本の森の特徴、命の循環が途切れないように自然のバランスを保つことの大切さ、気候変動や大規模災害の原因の一つと考えられている、人間の身勝手な行動に思いを馳せましょうという内容でした。
曇天のもと、15人が参加しました。3班に分かれて3か所で作業をしました。森の入口から棚田入口までのドンジリ川の土手に生えてくるオオキンケイギクの抜き取り、5/25にベンチ造りをする棚田の整備、そして馬搬で丸太を運び出すヒノキ林の整備です。
ドンジリ川土手班は、オオキンケイギクの駆除を行いました。オオキンケイギクは咲くと綺麗で見事ですが、生態系などに重大な被害を及ぼす生物として「特定外来生物」に指定されています。育成会では毎年GW後に咲き誇る花を駆除していますが、今年はまだ全て蕾の状態、他の花の咲いていないブタナやハルジオンと区別しながら探すのに苦労しました。毎年丁寧に根から抜き取りそれを続けてきた成果か、今年は随分数が減ったようです。作業時間もかなり短縮でき、他の班の手伝いに回ることができました。
風薫る新緑の季節がやってきました。
本日の定例活動には何と18人が参加しました。近年では最多の人数です。
あと一か月に迫った「伐採&馬搬体験@創造の森」の準備作業が本日のミッションです。
イベント会場入り口付近の枯れマツの処理班、園路を塞ぐように倒れているソヨゴの処理班、馬の寝床用に棚田のササを刈って束ねる班、と言う風に3つの班に分かれました。。各班とも着々と仕事をこなして、最後は全員でイベント会場となるヒノキ林の整備に取り掛かりました。
ここは今までほとんど足を踏み入れたことのない場所なので、背の高いヒノキとサカキなどの常緑樹が多く鬱蒼としています。
会の創立以来、私たちは、地域の小・中学生の学びをお手伝いしています。
5月には、中学2年生の「トライやるウィーク」があり、小学校3年生の自然体験学習も始まります。
4/21(月)は参加中学生の事前訪問で初顔合わせして、お互いの紹介やスケジュール説明、森の入口などの場所を確認しました。4/22(火)は小学校の先生方とやはり初顔合わせ、森の下見を行いました。
東山台小学校では、季節ごとに年4回、創造の森で自然体験学習をします。森の四季の変化に注目しながら、様々な植物や生き物が関わりながら森を作っていることを体験します。
本日の定例活動には11名が参加しました。
毎年この時期に展望台の見晴らしを邪魔している木々の伐採を行います。前回の活動では、通常は伐採しない落葉樹のクリやコナラを思い切って伐ってしまいました。そして残したヤマザクラが今日はかわいらしい花を元気に咲かせていました。
今日の活動では、成長の勢いが凄まじいヤマナラシやアラカシの伐採を手がけました。なんと言っても急勾配の斜面でチェーンソーを構えると、足がズルズル滑り落ちます。安全な立ち位置を確保しながら狙った方向に伐倒するのは良い経験になりました。
4月5日(土)の春のイベントには、20人の方々にご参加いただきました。
ドンジリ通りの可憐な夙川舞桜も満開、林内のコバノミツバツツジも見頃、
お天気も上々です。林内4カ所に会員が立ち、参加の方々に森の説明をさせていただきました。
(展望台)
3月に伐採をして見晴らしが良くなった展望台から、素晴らしい景色を楽しめました。
真南の眼前に東山台の住宅地が広がっています。その先に名塩の集落や住宅地、遠方に六甲山系の東の端にある蓬莱峡も見えました。南東に目を向けると、生瀬、その先に宝塚・伊丹・豊中を望むことができ、遥か向こうに大阪市内のビル群が見えました。
振り返ると、森の入り口にはコブシの花、林内にはあちこちで満開のコバノミツバツツジが見られ、長い冬を越した清々しい春の訪れが感じられました。
2月9日(日)に森のムッレ自然教室を開催しました。
こども14名、大人10名、スタッフ6名の参加です。
今回のテーマは『森と暮らし』
森と生活は密接に関わっていることを創造の森の森林整備のお手伝いをしてもらうことで、経験してもらう企画です。
前日の降り積もった雪はとけましたが、バケツにに張った氷を手に持つこどもたち。
みんな集合したところで、焚き火の点火式。
一番小さい3歳さんと、小学2年生が点火をしてくれました。
2月5日、去年の春から行ってきた3年生の自然体験学習の締めくくりにあたるこの日は、この冬一番の大寒波到来と重なり、恐ろしく冷え込んだ朝でした。最終回となる今回は、「冬、虫たちはどのように過ごしているのか」を学びます。
秋に訪れた時は、美しく色付いた葉や木の実を観察しました。その時見つけたフユイチゴはとても印象深かったようで、みんな声を揃えて「フユイチゴあるかなぁ?」と期待してくれていました。しかし残念ながら、もうフユイチゴの実はありません。こればかりは、また来年のお楽しみですね。
冬の訪れで森は姿を変え、葉を落とした木々と足元にはフカフカの落ち葉を踏みしめながら杉林に向かいました。
安全に木を伐るために毎年、講師を招いての講習を行っています。
チェーンソーを扱わない者も一緒に見学しながら学びました。
木を伐る際の声掛け、周りを見る、足元は危なくないかなど、知っていることでもつい疎かになっています。講習を受けることで再確認でき今年も事故の無い活動ができるように努めて参ります。
伐った木はヒノキで良い香りがして幸せな気分でしたよ。
作業を始める前に御神木のアベマキに昨年の活動に感謝し、今年も安全に活動できるようにと祈願しました。
棚田の斜面を覆っていたネザサを刈り、刈ったネザサを束ねて立て掛けて乾燥させます。
今日は普段より多い13人の参加者で予定していた範囲のネザサを全て刈ることができました。
棚田から奥の園路に通じる通路に伸びて進入してきた枝を払い、ツルを切り取って歩き易くなりました。
今年も育成会活動をよろしくお願いいたします。