ガンピの先生を招いて、勉強会 9/14

育成会では昨年秋に引き続いて、ガンピの専門家・今井三千穂先生によるガンピの勉強会を開催しました。

 ガンピは地元伝統産業・名塩和紙の原料です。名塩の人たちが里山を大切に世話していた頃は、ナシオン創造の森にもたくさん生えていたそうです。

東山台の開発が始まった後は、森は荒れ放題となって、ガンピが姿を消しました。しかし育成会が森の再生活動を始めると、森が明るくなって、ガンピが再び生え出してきたのです。

育成会では、地元のガンピで名塩和紙を再び製造できるように、ナシオン創造の森でガンピを育てる試みを始めています。

 

 

今春発芽したガンピの苗

ガンピは種子の発芽率がとても低いため、人工栽培が困難だと言われていました。昨年の勉強会では、種子を効率よく発芽させる裏ワザを伝授していただき、そのおかげで80%以上の発芽率を実現できました。今回の勉強会では10cm位に育っている300本ほどの苗を森の中に植え付ける方法、生育に適した土壌、肥料などについて詳しく教えていただきました。

育成会の中尾さんがこれまでの経過を説明

先生のお話はとても楽しい


森の中のガンピ畑予定地を見ていただいたところ、土壌、地形などは合格点。

整備に関してはもっと木を伐って明るくする必要があるとアドバイスを受けました。

数年後にはガンピ畑を完成させ、ガンピ樹皮の供給拠点を作りたいと計画しています。

ナシオン創造の森のガンピには、フランスワインのように、【原産地証明】付きで製紙家に使っていただこうと、大きな《夢》を抱いています。



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「兵庫県森林ボランテイア講座」レポート 9/12

昨年受講を逃した科目の補講で、川西市・黒川地区の茶道文化を支える菊炭(=池田炭)生産、菊炭生産を支えるクヌギの山の里山保全活動の状況を視察しましたので、以下レポ-ト致します。

1.黒川地区は猪名川上流地域にある「日本一の里山」と言われています。里山は人の手が入って、輪伐(ほぼ8年サイクルでクヌギを皆伐する)することにより、山の景観がパッチワーク状に見えますが、それが里山である証です。人が手を入れて、山を健全に保全しながら、人間の為に持続的に活用できている山は今では日本で珍しいと言われています。だからこそ「日本一の里山」と言われるのです。

黒川地区 分かりにくいが林相の違いがある。(クヌギと普通の杉林)

2.しかし、このクヌギの日本一の里山を守ろうとしているのは、ほとんどがボランティア団体の活動であり、黒川地区の「超少子高齢化」で、もはや「限界集落」化した村の人々ではありません。

3.おおよそ800年続いている「台場クヌギ」と言われる特徴のある「炭材」生産方法の

「文化性」、パッチワーク状の里山景観である「景観性」、そして平安時代から続く「歴史性」を守るために、地域起こし地域活性化につながる里山保全活動がなされている。

4.「台場クヌギ」から見てみよう。以下の写真のように大径木のクヌギを地上から1m位の高さで切る。8年ほどすると萌芽した径7-8cm程の枝が菊炭の「炭材」となる。(因みに伐採した大径木のクヌギは炭材には使用されず、薪として使用されたり、売られる)

台場クヌギ 萌芽してから5-6年のもの

昔の炭焼き窯

菊炭 (失敗作らしく一個100円で売っていた)


5. 菊炭生産は現在、黒川では1軒「今西 勝」氏のみ。毎年11月ごろよりクヌギを伐採して焼きはじめ、翌年4月ごろまで焼く。一回にかかる時間は窯に入れ焼くのに5日間、冷ますのに4~5日間 計9~10日間かかる。一回の窯入れはクヌギで約4,000kgs, 出来上がりの炭は約800kgs( 約1/5 となる)

クヌギ材は10カ所の山を確保している。つまりクヌギが萌芽して次の炭材となる8~10年で一巡出来るようにしている。但し、クヌギ山の手入れが進んでおらず、この10カ所のクヌギ山の確保もこの先どうなるかわからないとのこと。

ここでもクヌギ林保存の人手不足、つまり材手当の不安があり、危機感をもっていた。


6. 今西氏の炭焼き窯

幅3.5m, 奥行4m( 約6畳間と同じ) まるで明日香村の「石舞台」のようだ。

土で何回も固めて積み上げてあり、その他の資材は一切使用していないという。

黒川で唯一「菊炭」焼き守っている

「今西 勝」氏



以上 黒川 菊炭および里山保全のレポートでした。

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サマーフェスティバル2015 8/29

カレーライスと森のクラフトを販売しました。

どちらも初めての経験で

カレーの分量はこれでいいのか、

森のクラフトは売れないのではないかなど悩みましたが、

とにかくできる範囲で販売してみることにしました。

←安心プラザのキッチンで大鍋2つのカレーを作り、ご飯4升を炊きました。60皿の予定です。

 

午後5時にサマフェス開会宣言があり

10分後に参加者が持った色とりどりのバルーンが放たれ販売開始です。

ちらほらとお客さんがきてくれました。

 

 

この中には、小学校の自然体験学習や

中学校のトライやるで創造の森へ来てくれた子たちが

私達に声をかけてくれました。



カレーライスは一皿300円で、森のクラフトは一つ100円。中には500円のもありましたが

模擬店閉店1時間半前には全て完売しました。

 

森のクラフトは販売前から欲しい物を選んでいた人がいたり、上手にできていると皆さんに褒めていただきました。

一生懸命に作った甲斐がありました。



買っていただきました皆様、

ありがとうございました。

 

来年もできればお店を出そうと思っています。

その時は、またよろしくお願いいたします。

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サマフェス模擬店の準備が着々と進んでいます

8月29日のサマーフェスティバルで育成会はカレーライスとクラフトの販売をします。



過去には焼き鳥屋を出店して大好評だったのですが、今年は趣向を変えてカレーを作ってみることにしました。

60食、と少なめですがうまく行けば、来年はもっとたくさん作りますよ!


それともう一つ、森の間伐材を使ったクラフトの製作がいい感じです。

どんぐり、ツバキの実、クリのイガ、枯れ木、枯れ枝・・・森の中で朽ちていくものを使って

育成会で一番器用な「森を育てる部会長」のIさんとアイディア豊富な「森に学ぶ部会長」のSさんが中心になって作品をたくさん作っています。

他のメンバーもグイグイ引っ張られて、いまやクラフト制作の時間は育成会の大切な交流の場になっています。


育成会一同、たくさんの方々のご来店をお待ちしています!

↑ ハスの実は買ってきたものです。      お値段は格安ですよ! ↓

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真夏の出来事 8/4

今年の【三木会】の夏は植生調査地で6年目の調査をしています。

調査地へ着くまで何か変わったことはないか森の様子を見ながら歩くのも活動の一つです。

森の中腹辺りでクマゼミの鳴き声が静かになったところで、鳥の鳴き声が・・・。

上手く飛べないヒナを誘っている健気な親鳥かと思いきやキビタキのペアだった。

人が近くに行ってもその場から離れようとしないで鳴くばかり。暫く飛ぶ様子を見ていると、

アオダイショウ!!

キツツキが空けた穴がある枯木に長い体をまとい付けている。

この穴の中にキビタキのヒナが居るのだ。

親鳥は雛を狙うアオダイショウの周りを飛びながら、けたたましく鳴くしか無い。

体をくねらせながら穴に首をつっこんで、ヒナの頭をくわえては穴から出して飲み込んでいく。

アオダイショウの細長い胴体はくっきりと三つの瘤ができて3匹のヒナが入ったのが解る

調査からの帰り、その場にキビタキもアオダイショウも居ない。

今頃、満腹になってお昼寝でもしているだろうアオダイショウのことを思いながら、

アオダイショウに食べるものがなくて生きていけなくなった森はどんな森かな?

キビタキの雛が食べられたのは残念だけれど、アオダイショウも生きてほしい。

 

この森を住処にしているいろいろな生き物はこうして命をつなぎ、

一つの種が増えすぎることもなく、様々な生き物が育まれています。

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「木工作品」作り 7/28

本日7月28日 午後より(サマーフェスティバルでカレー販売だけでは寂しいので)、ナシオン創造の森他で採れた「木」や「木の実」などを材料に色々な作品を作りました。

「くまさん、フクロウ、イヌ、リス、スズメの巣」などなどたくさん出来ました。

Sさんのお孫さんも参加して子供ならではのアイデアで素晴らしい、大人では発想できない作品も作ってもらいました。参加は5名とわずかでしたが、ワイワイ言いながら「なんやかや」言いながらも写真の通り、全部で40個ほどの作品が出来ました。

次はどれほどの値段を付けるかが問題です。

作者が気に入ってもお客さんが気にいらねば売れないし。さりとてあまりにも安くては材料費も出ないではいけませんし。難しい! 中には「非売品」にしたいと作者が大いに気に入った作品もあるようです。(この時は作者に買ってもらうか!)

8月19日にもう一度集まり相談することになっています。

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アベマキ喫茶開店!! 7/21

今年もアベマキ喫茶店は大勢の客で賑わっています。

2012年7/19頃、2014年7/26頃が満員御礼でした。

 

今年は何といってもカブトムシの御かみさんが蜜の良く出ている場所にいました。さすが肝っ玉母さんです。

最強のオオスズメバチがつついても知らぬふり。びくともしません。

ヒカゲ蝶は周りの喧騒とは関係ないように脇から蜜を吸っていました。

その他大勢のカナブン、アオカナブンは、

オオスズメバチに追いやられてもめげずに蜜にありつこうと、

セコセコと歩き回っています。

 

こういうのを見ると、採取したくてたまらなかった時期があったけれど

65才のおばあさんは虫達を見ているだけで満足しています。

 

今の子供達はどうかしら?

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