
創造の森でのトライやるウィーク最終日、 創造の森で伐採作業を頑張った2人の生徒たちは、森のお楽しみを体験して3日間を締めくくりました。
まず、怪我のない一日を送るために準備体操をした後、冊子が配られました。表紙に「なわばしごの作製」とありました。午前中はさまざまなロープワーク体験をしました。
ロープは濡れると傷みやすくなるため、ブルーシートの上で作業します。材料を並べ、お手本を見ながら、「てこむすび」ではしごを作っていきます。育成会のメンバーもふだんロープワークをすることはないので、一緒に結び方を学びました。
簡単に見える結び方も、いざ実践となるとなかなか思うようにいきません。首をかしげながら育成会のメンバーが四苦八苦している中、コツをつかんだ中2の2人はスイスイと結んでいき、若い人の吸収の速さに驚かされました。
自分たちで作ったなわばしごを、高くて大きいアベマキの木の幹に設置し、実際にのぼってもらいました。木に結わえつけただけのなわばしごは不安定で、体が左右に揺れ、意外にのぼるのは難しい…と感じたのではないでしょうか。
なわばしご体験の後は、生活に役立つロープの結び方の講習を受け、何かを束ねるときに便利な「まきむすび」や様々なシーンで役に立つ「もやいむすび」などを習いました。
午後は、自治会館安心プラザにて、森で得られるどんぐりや、伐った木を薄く切った板を使った木工作タイムでした。うぐいす笛と鍋敷きの製作、そしてどんぐりを使った工作をおこないました。
うぐいす笛は、きれいな音が出るようにパーツを合わせる角度と位置の調整が大変でした。スギ板の鍋敷きでは電動糸鋸や手のこを使い、四角い板の形を整え、紙やすりをかけた後、バーナーで炙り、強度をつけました。売り物のような立派な鍋敷きができあがりました。どんぐり工作では思い思い自由な発想で、素敵な置物を作り上げました。
わずか3日間のトライやるでしたが、盛りだくさんの内容を安全にやり遂げました。2人の生徒さんは「体力的に厳しかった」「木を伐るのは、思っていたよりも難しかった」でも「楽しかった」「充実感があった」と話してくれました。でも、初日にはおぼつかなかったノコギリさばきも、2日目には要領を得て、木を伐る技術も上がっていました。今回の体験で少しでも森のはたらきや森を守る大切さや意味を学び、また森を守りに帰ってきてくれたら嬉しいです。
トライやるウィークは5日間の学習課程ですので、2人は残る2日、別の職場を体験するそうです。大変だろうけれど、有益な社会体験学習ウィークですね。6月のお礼訪問が楽しみです。



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