創造の森の一番高い場所に「ガンピの林」があります。常緑樹で鬱蒼としていた山を切り拓き、種から育てたガンピ苗を植栽したのです。最初の植栽から8年が経過し、名塩和紙の原料として使える太さに成長したものが多数みられるようになりました。名塩和紙学習館の職員さんや和紙に興味のある方たちが来られて、育成会と一緒に樹皮の採取をしました。
昔から農作業の閑散期である冬場に行われていたようです。ハサミで切れ込みを少し入れて、そこから一気にツルツルっとむけるはずが、最近の異常乾燥のせいで固くて苦労しました。ある程度剥いだら足で押さえて、先端まで剥いでしまいます。その瞬間、なんとも言えない青っぽい匂いが広がります。
どなたも繊維を無駄にしないように、丁寧に作業を進めて麻袋1/4くらいの樹皮が集まりました。明日から始まる学習館での「本格紙漉き講座」で使っていただけるとのこと。せっかく育ったガンピを伐る時は胸が痛みますが、昔から伝わってきた高度な技術によるたくさんの工程を経て名塩和紙に生まれ変わるかと思うと、感慨もひとしおです。

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